子どもが出っ歯になる原因とは?放置するリスクや治療法も
2026.03.21
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

子どもの歯並びや噛み合わせに関する悩みは、多くの保護者が抱える問題のひとつです。特に、出っ歯は見た目だけでなく、将来の口腔機能や健康にも影響を及ぼす可能性があるため、早期に対応が必要と考える方も少なくありません。
この記事では、子どもが出っ歯になる原因や放置することによるリスク、治療法についてわかりやすく解説します。お子さまの歯並びを気にされている方は、ぜひ最後までご覧ください。
出っ歯とは

出っ歯とは、上の前歯が下の前歯よりも大きく前に突き出している状態のことを指します。専門用語では上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれ、噛み合わせの異常のひとつです。
見た目の印象に影響するだけでなく、口が閉じにくかったり、発音や咀嚼に支障が出たりすることもあります。子どもの場合は、成長や生活習慣が影響することが多いため、早めの気づきと対応が大切です。
子どもが出っ歯になる原因

子どもの出っ歯は、遺伝的な要因と生活習慣に起因する後天的な要因の両方が関係していることがあります。以下に主な原因を詳しく解説します。
遺伝
出っ歯は、体質や骨格と同じように遺伝の影響を受けることがあります。たとえば、親や祖父母に出っ歯の人がいる場合、子どもも同じような顎や歯並びの特徴を受け継ぐ可能性があるのです。
特に、上顎が前に出ている、もしくは下顎が小さめでうしろに引っ込んでいるという骨格の特徴は、遺伝によって現れることがあります。
ただし、遺伝的な傾向があったとしても、生活習慣や口の使い方の影響も加わるため、すべてが遺伝で決まるわけではありません。成長期に適切な治療を行うことで、悪化を防ぐことも十分可能です。
口周りの癖
指しゃぶりや唇を噛む癖、舌で前歯を押す動きなどは、歯並びに影響を与える代表的な習慣です。これらの癖が長期間続くと、前歯に持続的な力がかかり、徐々に前方へ移動していきます。
特に幼少期に見られる指しゃぶりは、ある程度の年齢までであれば自然に減少することもありますが、長く続く場合は注意が必要です。口周りの筋肉の使い方にも影響を及ぼし、正常な歯列の形成を妨げる要因となります。
保護者の方が日常の中で気づき、無理のない形で改善へ導くことが重要です。
口呼吸
口呼吸は、鼻ではなく口で呼吸をする習慣のことです。慢性的に口が開いている状態が続くと、舌の位置が下がり、上顎の発達に必要な力が加わらなくなります。結果として、上顎が狭くなったり、上の前歯が前方に傾いたりして、出っ歯になる可能性が高くなります。
また、口呼吸は虫歯や歯周病、風邪のリスクも高めるため、早期に改善したほうがよい習慣です。
子どもの出っ歯を放置するリスク

子どもの出っ歯をそのままにしていると、見た目だけではなく、身体や心の健康にもさまざまな影響を及ぼす可能性があります。ここからは、出っ歯を放置した場合に生じる可能性のあるリスクについて具体的に見ていきましょう。
見た目がコンプレックスになる
出っ歯は、笑ったときに口元が気になったり、会話中に口を手で覆ったりするような行動を引き起こしやすく、徐々に自分の見た目に対する不安を強める要因になります。
こうした心理的な負担は、学校生活や人間関係にも影響することがあるため、見た目の問題として軽視せずに向き合うことが大切です。
虫歯や歯周病になるリスクが高まる
上の前歯が前に出ていると、口が閉じにくくなり、口の中が乾燥しやすくなります。唾液には、口内を清潔に保つ働きがあるため、唾液の量が少なくなると、細菌が増えやすくなり虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
特にお子さまの場合、歯みがきが行き届いていないことも多いため、注意が必要です。
発音しにくくなる
出っ歯の状態では、舌の動きや空気の流れが通常と異なり、特定の音が発音しづらくなることがあります。特にサ行やタ行など、前歯を使う発音に影響が出やすいとされています。発音の不明瞭さはコミュニケーションにも影響するため、学習面や対人関係に影響が及ぶ可能性もあります。
口呼吸が習慣化する
出っ歯の子どもは、唇をしっかり閉じにくいため、無意識のうちに口で呼吸するようになることがあります。
口呼吸が続くと、口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、風邪をひきやすくなることもあります。また、集中力の低下やいびき、睡眠の質の低下などにもつながるため、単なる癖として見過ごさず、早めに改善を目指すことが大切です。
前歯を損傷しやすくなる
出っ歯の状態では、上の前歯が通常よりも前に出ているため、転倒したときや物にぶつかったときに歯をぶつけやすくなります。とくに活発に遊ぶ年齢の子どもにとっては、ケガのリスクが高くなります。
歯が欠けたり、折れたりするだけでなく、歯の根元まで損傷を受けることもあり、将来的な歯の健康に大きな影響を及ぼしかねません。
子どもの出っ歯を治療する方法

子どもの出っ歯を治す方法には、原因や歯の成長段階に応じたいくつかの選択肢があります。
1期治療
1期治療は、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期に行われる矯正治療です。
この時期は、子どもの成長する力を利用して、顎の幅やバランスを整えたり、将来の歯並びを正しい方向へ導いたりすることができます。出っ歯の原因が顎の成長不足や筋機能のバランスの悪さにある場合、この段階での治療が特に有効です。
使用される装置には、取り外し可能な床矯正装置やマウスピース型の装置などがあり、子どものライフスタイルに合わせて選択されます。これにより、永久歯が正しい位置に生えてくるためのスペースを確保し、将来的な抜歯や本格的な矯正の負担を軽減することができます。
また、この時期に姿勢や口呼吸などの生活習慣を見直すことで、再発のリスクも抑えることが可能です。
2期治療
2期治療は、永久歯がほぼ生えそろう12歳前後からの矯正治療で、成人矯正と同じように歯を細かく動かして理想的な噛み合わせをつくることを目的としています。
この時期にはワイヤー矯正やマウスピース矯正などが行われ、歯並びや噛み合わせを整えるとともに、見た目の改善も期待できます。1期治療で土台が整っていると、2期治療の負担が軽減されることが多いのが特徴です。
治療期間は1〜3年ほどで、症例によって差があります。永久歯が安定した位置に並ぶことで、長期的な健康維持にもつながります。
子どもが出っ歯になるのを予防するには

出っ歯は生活習慣の見直しによって予防につながる場合もあります。日常生活で意識したいポイントをご紹介します。
正しい姿勢を維持する
背中が丸まっていたり、うつむきがちな姿勢が続くと、頭の位置が前にズレて顎の位置も変わり、歯並びに影響を与えることがあります。
正しい姿勢を維持するためには、足がしっかり床につく椅子を使ったり、机の高さを見直したりすることが大切です。また、長時間座ることが多い場合でも、こまめに姿勢をチェックして改善する習慣をつけましょう。
正しい姿勢は歯並びだけでなく、全身の健康や集中力の向上にもつながります。日常の中で意識づけを行うことが大切です。
口周りの癖を改善する
指しゃぶりや唇を噛む、舌で前歯を押すといった癖は、歯に継続して力がかかるため、歯並びに影響を与えやすくなります。こうした行動は無意識に行われることが多いため、まずは保護者の方が気づいてあげることが大切です。
頭ごなしに注意するのではなく、声かけや環境づくりによって自然に回数を減らしていくことがポイントです。
鼻呼吸を意識する
口呼吸が習慣化すると、口元や舌の位置が崩れて、歯並びや顎の成長に悪い影響を与えることがあります。そのため、日ごろから鼻で呼吸をする意識を持たせることが大切です。
口が開いたままになっている場合は、そっと閉じるように声をかけてあげましょう。また、アレルギーや鼻づまりが原因で口呼吸になっている場合もあるため、なかなか改善しないようであれば耳鼻科で相談してみるのもひとつの方法です。
よく噛んで食べる
食事の際にしっかり噛むことは、顎の発達を促し、歯並びを整えるためにとても大切です。
柔らかいものばかりを食べていると顎の筋肉が十分に使われず、骨の成長が不十分になり、出っ歯になるリスクが高まります。また、よく噛むことで唾液の分泌が促され、口腔内の清潔も保たれやすくなります。
食材の大きさや硬さを工夫し、自然と噛む回数が増えるような食事を心がけるとよいでしょう。
まとめ

子どもの出っ歯は、遺伝だけでなく日常の癖や呼吸の仕方、姿勢などさまざまな要因が重なって起こります。見た目の問題にとどまらず、虫歯や発音、呼吸習慣などにも関係するため、早い段階での気づきが重要です。
成長期であれば、生活習慣の見直しや適切な対応によって、口元の状態を整えやすくなります。
普段の様子を観察し、小さな変化にも目を向けることで、将来の負担を軽減しやすくなります。子どもの健やかな成長を支えるためにも、正しい知識をもとに丁寧に向き合うことが大切です。
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