根管治療の回数の目安!治療期間や流れ、費用、注意点も
2026.05.30
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

歯の根の治療と聞くと「通院回数が多くて大変そう」と感じる方も多いのではないでしょうか。虫歯が神経まで進行した際に行う根管治療は、歯を抜かずに残すために欠かせない高度な処置です。
しかし、1~2回の通院で終わるようなものではなく、複数回にわたる治療が必要となるのが一般的です。そのため、なぜこんなに回数がかかるのか疑問に思う方もいるでしょう。
今回は、根管治療の基本的な流れや治療回数の目安、費用、治療中の注意点などについて解説します。
根管治療とは

根管治療とは、歯の内部にある神経や血管が通る管(根管)に感染や炎症が起きた際に、その原因となる汚染物を取り除き、再感染を防ぐために行う治療です。虫歯が進行して神経にまで達した場合や歯の根に膿がたまっている場合などに必要になります。根管治療を行うことで、歯を残せる可能性を高められます。
根管治療の回数

根管治療の回数は、一般的に3回~5回程度が目安とされています。
ただし、これはあくまでも目安です。患者さまの歯の状態や治療する部位、根管の本数、感染の広がり具合などによって実際の治療回数は異なります。
例えば、根管が少ない前歯の治療では2回~3回程度で完了するケースもあります。根管の構造が複雑な場合や感染が重度の場合には、7回以上かかることもあるでしょう。
再発を防ぐためには、根管内を徹底的に消毒する必要があります。一度の治療で完全な無菌状態にするのは難しく、細菌が再び増殖するのを防ぐためには、複数回に分けて丁寧に処置を行う必要があるのです。この過程には、1〜2週間ごとの通院が必要となるケースが多いです。
歯科医師の判断によって状態を見ながら治療を進めるため、スケジュールにある程度の余裕をもつことが大切です。
根管治療にかかる治療期間

根管治療にかかる期間には個人差がありますが、一般的には1か月~3か月程度とされています。この期間中は、1~2週間ごとの通院が求められることが多いです。
なお、1回の治療にかかる時間は30分〜1時間程度が一般的ですが、複雑な処置ではさらに時間がかかることもあります。
根管治療で複数回の治療が必要な理由

根管治療が1回で終わらず複数回の通院が必要とされるのには、いくつかの理由があります。ここでは、その理由を紹介します。
根管の構造が複雑で清掃が難しいから
複数回の根管治療が必要な理由の1つに、根管の構造が複雑だからという点が挙げられます。根管はまっすぐな構造をしているわけではなく、湾曲していたり枝分かれしていたりします。奥歯の場合は、本数も多くなります。
さらに、根管は非常に細く、直径0.2mm〜0.5mm程度です。1回の処置で感染部分を完全に取り除くことが困難なため、複数回通院して経過観察しながら治療を進める必要があるのです。
細菌の感染を完全に取り除く必要があるから
根管治療では、細菌感染を徹底的に取り除く必要があります。根管内に細菌が残っていると、再感染を引き起こすリスクが高くなるためです。根管内を清潔にするためには、1回の治療で終わらせるのではなく、数回に分けて丁寧に消毒と洗浄を行う必要があります。
特に、膿がたまっていたり炎症が広がっていたりする場合は、症状が落ち着くまで数週間かかることもあります。
根管治療の回数が増える・長引くケース

根管治療には通常3回〜5回程度の通院が必要ですが、口腔内の状況によっては、それ以上に回数がかかることもあります。
まず、歯の根管が非常に細かったり曲がっていたりする場合が挙げられます。特に、奥歯は根の形が複雑なことが多く、汚染物質を完全に取り除くためには繊細な処置が求められるため、慎重に治療を進める必要があります。
また、感染が重度な場合や過去に根管治療を受けて再発したケースでも、治療は長引く傾向にあります。以前の治療で使用された材料をすべて除去したうえで、感染源を徹底的に清掃・殺菌する必要があり、治療工程が増えるためです。
さらに、歯の根の先端に膿がたまっているような場合には、根管内の状態が落ち着くまで薬剤を数回交換する必要があります。症状の経過をしっかり観察しながら治療を進めるため、通院回数が増えるのです。
根管治療の流れ

ここでは、根管治療の一般的な流れを紹介します。
カウンセリング・検査
まずは、患者さまのお口の状態や症状について詳しくお伺いするカウンセリングを行います。その後、レントゲンやCTスキャンで歯の状態を詳細に確認し、虫歯の範囲や根管の本数、過去の治療の有無などを把握します。
麻酔・抜髄
治療が始まったら、治療中の痛みを軽減するために麻酔をします。麻酔が効いていることを確認したら、歯の表面を削って根管にアプローチできるようにして、細い器具を使いながら神経や血管を丁寧に取り除いていきます。
根管内の清掃・消毒
神経を除去した後は、根管内に残った細菌や汚れを徹底的に取り除く作業に入ります。細く入り組んだ根管を専用の器具で丁寧に洗浄しながら、薬剤で殺菌を繰り返します。
この工程は感染の程度によって数回の通院が必要になることもあり、根管治療に時間がかかる原因の一つです。
薬剤の充填・被せ物(クラウン)の装着
根管の中の感染物質を取り除いたら、薬剤を充填して密封します。根管治療後は歯がもろくなるため、土台を立てて補強を行います。土台は歯をしっかり支える役割を担い、その上から被せ物(クラウン)を装着して、自然な見た目と機能を回復させます。
治療後の経過観察・メンテナンス
根管治療では、治療が完了した後も定期的に経過観察を続けることが大切です。定期的に検査を行い、感染の再発や被せ物の劣化の有無をチェックします。メンテナンスを継続することで歯を長く健康に維持できます。
根管治療にかかる費用

根管治療の費用は、保険診療か自由診療かによって大きく異なります。保険診療での根管治療の場合、前歯であれば1回あたり約1,000円〜2,000円、奥歯では1回あたり約2,000円〜4,000円程度が目安となります。数回通院した場合、総額で5,000円〜1万5,000円ほどになることが多いです。
一方、自由診療で行う場合、1本あたり3万円〜15万円程度かかることもあります。自由診療では、精密機器や高品質な素材を用いて再発リスクを低減する治療が受けられます。費用は歯科医院ごとに異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。
根管治療中・治療後の注意点

根管治療を受けている間や終了後には、いくつかの注意点があります。ここでは、治療中・治療後の注意点について解説します。
痛み・違和感が出る場合がある
根管治療の処置後、一時的に違和感や痛みが出ることがあります。これは根の中を清掃・殺菌する過程で、周囲の組織に一時的に刺激が加わるためです。
通常は数日以内に自然と治まりますが、痛みが強い、長引くといった場合は感染が再発している可能性もあるため、早めに歯科医師へ相談しましょう。
硬いものを噛まない
根管内の処置が完了するまでは、どうしても歯の強度が一時的に下がっています。仮歯や土台のみの状態で硬いものを噛むと、歯根に過度な負担がかかり、破折や再感染の原因になることがあります。ナッツ類やせんべい、氷などは避け、できるだけ反対側の歯で咀嚼するようにしましょう。
治療後にクラウン(被せ物)で最終的に補強するまでは、慎重な食事を心がけることが大切です。
セルフケアを徹底する
治療中は、患部を中心にお口全体の衛生管理を徹底することが重要です。歯ブラシは柔らかめのものを使い、治療中の歯には過度な力をかけずに優しく磨くようにしましょう。歯間ブラシやデンタルフロスも活用し、歯と歯の間にたまるプラークをしっかり除去してください。
また、根管治療後に装着する被せ物の周囲も丁寧にブラッシングすることで、虫歯や歯周病の再発リスクを減らせます。清潔な状態を保つことは、治療の成功を左右する大きな要素です。
まとめ

根管治療は、歯の内部にある細菌や神経を取り除き、詰め物をして封鎖する治療です。治療は複数回に分けて行われることが一般的ですが、治療回数は根管の本数や治療の難易度、患者さまの状態によって大きく異なります。
根管治療を検討されている方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、地域密着型の歯科医院として、松山市の地域虫歯0を目指して患者様に常に向き合った治療を心がけています。予防歯科や矯正治療・小児矯正に力を入れながら、一般歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも対応しています。
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