歯を失う主な原因とは?歯を失うリスクと防ぐためにできることも
2026.05.16
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

歯は、健康や生活の質を大きく左右する存在です。食事を楽しむ、会話をする、笑顔を見せるといった日常のあらゆる場面に、歯の役割が深く関わっています。
しかし、加齢や生活習慣、病気などによって歯を失うこともあるでしょう。歯を失う主な原因を知れば、適切な予防やケアによって歯を守れるかもしれません。
今回は、歯を失う主な原因について詳しく解説します。また、歯を失うリスクや予防する方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
歯を失う主な原因

歯を失う原因には、様々なものがあります。日本では特に、歯周病や虫歯、破折によって歯を失う方が多いとされています。ここでは、それぞれのリスクについて詳しく解説します。
歯周病
日本人が歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間にたまったプラーク(歯垢)に含まれる細菌が炎症を引き起こすことで生じる病気です。進行すると、歯を支えている歯槽骨を徐々に破壊していきます。
初期段階では歯ぐきの腫れや出血などの軽い症状しか現れないため、自覚症状が少なく、気づいたときにはすでに進行していることも少なくありません。中等度以上に進むと、歯がグラグラして噛む力が弱くなり、最終的には抜け落ちることもあります。
虫歯
虫歯も、放置することで歯を失うリスクがあります。虫歯は、口腔内に存在する細菌が糖分を栄養源にして酸を作り、その酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かしていく病気です。
虫歯は歯の表面から始まり、徐々に内側の神経や血管まで進行します。初期段階では小さな穴や表面の白濁にとどまりますが、気づかずに放置すると歯髄(神経)にまで達し、激しい痛みを伴うようになります。さらに進行すると歯全体が崩壊し、機能を保てなくなって抜歯が必要になるケースも少なくありません。
破折
歯に強い衝撃が加わったり歯ぎしりや硬い物を噛む習慣があったりすると、歯が割れる破折が起こることがあります。破折には、表面に生じるヒビから歯の根まで縦に割れる重大なケースまであり、損傷の範囲や深さによって治療方法は異なります。歯の根まで割れた場合は、保存が難しく抜歯に至ることがあります。
歯を失いやすい年齢

歯を失う可能性は誰にでもありますが、40代以降になると特に失いやすいといわれています。これは、年を重ねるにつれて口の中の環境が変わり、歯周病などになりやすくなるためです。若いころは虫歯が原因で歯を失うことが多いですが、40代を過ぎると歯周病による影響が大きくなります。
50代後半から60代にかけては、歯ぐきの後退や顎の骨の減少も加わり、抜歯が必要になるケースが増えていきます。また、70代以降は、健康状態や服薬の影響によっては口腔ケアが難しくなり、複数の歯を失うこともあります。
歯を失うリスクは年齢とともに高まっていくため、若いうちから定期的な歯科受診や毎日のセルフケアを心がけることが重要です。
失いやすい歯

全ての歯が同じように抜けやすいわけではありません。実は、部位によって失いやすさに違いがあります。例えば、奥歯は前歯と比べると虫歯や歯周病のリスクが高く、喪失しやすい傾向があります。これは、咀嚼時に強い力がかかったり歯ブラシが届きにくくきれいに磨けなかったりするためです。
一方で、事故や転倒などによる外傷では、前歯が失われることが多いです。顔面をぶつけた衝撃で前歯が折れることがあり、特に激しく動き回る子どもやスポーツをしている方に多く見られます。
歯を失うことによるリスク

歯を失うと、見た目だけではなく、食事や発音など様々な側面に支障をきたします。また、全身にも悪影響を及ぼすリスクがあります。
ここでは、歯を失うことによるリスクを紹介します。
咀嚼機能が低下する
歯が抜けると咀嚼機能が低下し、食べ物をしっかり噛めなくなります。特定の部位で噛みにくくなったり硬いものを避けるようになったりすると、食事のバランスが崩れやすくなります。特に、高齢者は咀嚼機能の低下が栄養状態の悪化に直結しやすく、健康全体に影響を及ぼすこともあります。
発音が不明瞭になる
歯を失うと発音に影響を与えることもあります。前歯を失うと、サ行やタ行などの発音が不明瞭になりがちです。発音が不明瞭になると会話がしづらくなるため、人とのコミュニケーションに支障が出る可能性もあるのです。
顎関節症の発症リスクが高まる
歯を失うことは、顎関節症の発症とも深く関係しています。特に、奥歯がなくなると咀嚼の際に口の前側に負担が集中するため、顎の関節に無理な力がかかります。これが長期間続くと、顎の関節や周囲の筋肉に負担が蓄積し、顎関節症の症状を引き起こす可能性が高くなります。
口を開閉する際に顎が音を立てたり痛みを感じたりするようになったら、顎関節に不調が生じているサインかもしれません。顎関節症は、咀嚼や会話といった日常生活のあらゆる動作に影響を与えるだけではなく、ひどい場合には頭痛や肩こり、めまいなどの全身症状を伴うこともあります。
認知症のリスクが高まる
歯の本数と認知症リスクの関係性については、多くの研究で指摘されています。よく噛むことは脳への刺激となり、認知機能の維持に役立つとされています。
しかし、歯を失うことで噛む力が弱まると、脳への刺激が減少して認知症のリスクが高まる可能性があるのです。
見た目が変化する
歯を1本でも失うと、口元のラインや表情が変わることがあります。特に前歯を失った場合、見た目の印象に影響しやすく、笑顔や会話で口元を隠すようになる人も少なくありません。
また、歯を失うと顔の左右バランスが崩れることがあります。奥歯を失うと噛み合わせが悪くなり、顎の動きに偏りが生じて、フェイスラインがゆがむこともあります。
見た目の変化は見過ごされがちですが、本人にとっては大きなストレスとなり、対人関係に影響するおそれもあります。
歯を失うのを防ぐためにできること

歯を喪失を防ぐには、日々の生活習慣の見直しが必要です。ここでは、歯を守るためにできる具体的な対策を紹介します。
正しいブラッシング習慣を身につける
歯を失わないためには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが欠かせません。自分ではきれいに歯を磨いているつもりでも、磨き残しがあるケースが多く見られます。
特に、奥歯の噛み合わせ部分や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間などは汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病の発生源となります。自分の磨き方の癖を理解し、歯ブラシを当てる角度や力加減、時間などを見直すことが大切です。
また、歯ブラシだけでは届きにくい部分にはデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどの補助器具を併用することで、より効果的なプラーク除去が期待できます。毎日のセルフケアによって虫歯や歯周病を予防できれば、歯を失うリスクを下げられます。
食生活を見直す
歯の健康は、日々の食生活とも深く関わっています。例えば、砂糖を多く含む食べ物や飲み物を頻繁に摂取していると、虫歯のリスクが高くなります。
また、柔らかいものばかりを食べていると噛む回数が減り、顎や歯への刺激が少なくなります。これは歯の周りの組織を弱らせ、歯周病のリスクを高める一因にもなります。
おやつの頻度や量を減らす、ダラダラ食べを避ける、噛み応えのあるものを意識して食べるなどの工夫をすることが重要です。また、カルシウムやビタミンD、ビタミンCなど、骨や歯ぐきの健康を維持する栄養素を意識して取り入れることも大切です。
歯ぎしり・食いしばりの対策をする
無意識のうちに行う歯ぎしりや食いしばりなどの癖は、歯や歯ぐきに継続的なダメージを与えます。特に、夜間の歯ぎしりは、歯がすり減ったり欠けたりする原因になります。こういったトラブルを防ぐためには、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着すると効果的です。
また、就寝前のリラックス習慣の導入やストレス軽減も、歯ぎしりや食いしばりの抑制に役立ちます。
定期的に歯科検診を受ける
いくら丁寧に歯を磨いていても、セルフケアだけでは限界があります。特に、歯周病や虫歯は初期段階では自覚症状がほとんどなく、発見が遅れると歯の保存が難しくなります。そこで大切なのが、歯科医院での定期検診です。
歯科医師のチェックにより、早期に異常を見つけて適切な処置を受けることができます。一般的には3〜6か月ごとの受診が推奨されており、その際には歯石の除去や歯のクリーニングも行われます。定期的なメンテナンスは、歯を守るための最も効果的な予防策の1つなのです。
まとめ

歯を失う原因には、歯周病や虫歯、破折などがありますが、適切な予防策を講じれば、多くの場合で歯を守ることができます。歯の喪失を予防するには、日々の丁寧なブラッシングや食生活の見直し、定期的な歯科検診、歯ぎしりへの対策などを組み合わせることが大切です。
歯の健康を保つことは、見た目や咀嚼機能の維持だけではなく、全身の健康や生活の質を高めることにもつながります。自分の歯を生涯にわたって使い続けるためにも、早い段階から意識を高く持ち、継続的にケアに取り組むようにしましょう。
歯を守りたい方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
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