歯のクリーニングの費用はいくら?保険診療と自費診療の違いも解説
2025.12.06
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

虫歯や歯周病を予防したり、歯の見た目をきれいにしたりするために歯のクリーニングを受ける患者さまが増えています。そんな中「クリーニングにはどのくらいの費用がかかるの?」「保険診療と自費診療では何が違うの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、保険診療と自費診療の違いや、クリーニングにかかる費用の相場、さらには歯のクリーニングを受けるメリットまで詳しく解説します。
歯のクリーニングとは

歯のクリーニングは、専用の器具を用いて、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク(歯垢)や歯石、着色汚れなどを除去する処置です。毎日のブラッシングだけでは落としきれない汚れを取り除くことで、虫歯や歯周病の発生・進行を予防し、口腔内の健康を保つのが主な目的となります。
また、近年は審美的な観点からの需要も高まっており、着色除去やツルツルとした感触を得る目的でクリーニングを受ける方も増えています。定期検診やフッ素塗布と合わせて受けるのも有効です。
保険診療と自費診療のクリーニングの違い

歯のクリーニングには、健康保険が適用される保険診療と適用されない自費診療の2つがあります。
保険診療は、厚生労働省が定めたルールに基づいており、治療を目的としたクリーニングが対象です。歯周病治療の一環としてのスケーリング(歯石除去)などが該当します。施術にかかる時間は一般的に15〜30分程度で、何度かに分けて施術が行われます。
一方、自費診療は、予防や審美性の向上を目的としたクリーニングで、医師と相談のうえ患者さまが受ける内容を選択できることが多いです。歯の着色除去やPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)など、より丁寧で時間のかかる施術が含まれます。
保険診療は最低限のケアにとどまるのに対し、自費診療では使用する機器や薬剤、施術時間に制限がないため、より高品質なケアを受けられるのがメリットです。施術にかかる時間は30〜60分程度と保険診療に比べて長く、内容も多岐にわたります。
施術にはエアフローやウォーターピックなどの専用機器も使用するため、全国どの歯科医院でも同じ施術が受けられるとは限りません。使用する機器や施術時間などは歯科医院によって異なるため、事前にホームページなどで確認しておきましょう。
歯医者でクリーニングを受けるときにかかる費用

歯のクリーニングを受ける際の費用は、保険診療か自費診療かによって大きく異なります。また、治療の内容や時間、使用する機器・薬剤によっても差が出ることがあります。
ここでは、一般的な費用の目安と、保険診療と自費診療の費用の違いについて解説します。
保険診療の場合の費用
虫歯や歯周病と診断され、治療のために歯石除去などのクリーニングが必要な場合には、保険が適用されることがあります。歯ぐきの腫れや出血がある、ポケットの深さが4mm以上あるなど、保険が適用されるためにはいくつか条件があります。
保険診療は、自費診療と比べて費用を抑えられるのが最大のメリットです。費用は3割負担で2,000~3,000円程度が目安で、初診料や再診料が別途加算される場合もあります。短時間での施術となることが多く、複数回に分けて行われることもあります。
自費診療の場合の費用
自費診療のクリーニングは、より高度で専門的なケアを目的としています。費用は全額自己負担となり、内容や地域、歯科医院によって大きく異なりますが、相場としては8,000円から1万円程度です。中には、1回の施術で2万円を超える場合もあります。
歯のクリーニングを受けるメリット

歯のクリーニングは、単に歯を掃除するだけの処置ではなく、口腔全体の健康維持において非常に重要な役割を果たします。多くの人が、見た目をきれいにするためや気持ちよく過ごすためにクリーニングを受けていますが、実際にはそれ以上の多くのメリットがあります。
ここでは、歯のクリーニングを受けることによって得られる主なメリットについて詳しく見ていきましょう。
虫歯や歯周病の予防につながる
歯のクリーニングでは、まず歯の表面に付着したプラーク(歯垢)や歯石を丁寧に取り除きます。特に、歯石は歯磨きだけでは取り除けません。これらを放置すると、細菌が繁殖して虫歯や歯周病の発症リスクが高まります。
クリーニングを受けることで口腔内を清潔な状態に保てれば、虫歯・歯周病の発症や進行を防げるでしょう。
口臭の改善につながる
口の中に汚れが蓄積すると、そこから嫌なにおいを発することがあります。においの原因になる汚れは、歯垢や汚れだけではありません。舌苔もにおいの原因のひとつです。
歯のクリーニングでは、歯に付着した汚れを除去できるだけでなく、専用の器具を使って舌苔を除去することもできます。これによって、口臭の改善が期待できます。
見た目が美しくなる
コーヒーや紅茶、ワインなどの飲料や喫煙によって、歯には少しずつ着色汚れが蓄積します。着色汚れは歯磨きだけでは除去が難しく、放置すると歯の黄ばみが目立ち、見た目の印象が悪くなります。
歯のクリーニングでは、専用の器具やペーストを使用して着色汚れを丁寧に取り除き、歯本来の白さを取り戻せます。
健康意識の向上につながる
クリーニングを習慣として取り入れることで、自然と健康意識が高まる傾向があります。定期的に歯科医院を訪れる中で、生活習慣を見直すきっかけにもなり、より質の高いセルフケアにつながることが期待されます。
歯医者でクリーニングを受ける頻度

歯のクリーニングは1回受ければ終わりではありません。歯周病や虫歯のリスクは一人ひとり異なるため、歯のクリーニングを受ける頻度も患者さまの口腔内の状態に合わせて設定されます。
では、一般的にはどの程度の頻度で歯科医院に通えばよいのでしょうか。ここでは、患者さまの症状に応じた歯のクリーニングを受ける頻度について解説します。
口腔内にトラブルがない健康な方
健康な歯と歯茎を維持できており、口腔内トラブルがない方は、3か月〜6か月に1回程度の頻度で歯のクリーニングを受けることが推奨されています。そのため、定期検診とクリーニングを合わせて受ける患者さまも多いです。
歯周病や虫歯のリスクが高い方
喫煙習慣のある方や糖尿病などの持病がある方は、歯茎の血行が悪くなっていたり免疫力が低下していたりするため、歯周病が進行しやすいといわれています。リスクの高い方は、最低でも3か月に1回、可能であれば1〜2か月に1回の頻度で歯のクリーニングを受けるとよいでしょう。
虫歯のリスクが高い方も、定期的に歯のクリーニングを受けることで、虫歯の予防や早期発見・早期治療につながります。自覚症状がなくても定期的にメンテナンスを受け、お口のトラブルを予防しましょう。
妊婦など、特別なケアが必要な方
妊娠中の方は、つわりやホルモンバランスの変化によって歯ぐきが敏感になったり、歯周病になりやすいとされています。そのため、健診と合わせて歯のクリーニングを受けることが推奨されています。妊娠中のクリーニングは、健康保険が適用されることが多いです。
また、高齢者や障がいのある方、嚥下障害のある方など、特別な配慮が必要な場合もあります。こうしたケースでは、医師による診断や配慮が求められ、個別に料金が設定されることがあります。気になる方は、まずは歯科医師に相談してみましょう。
まとめ

歯のクリーニングは、保険診療と自費診療で大きく費用が異なります。保険診療の場合、歯周病などの症状がある場合に適用され、3割負担で2,000~3,000円程度が目安です。一方、自費診療ではより高度なケアが受けられ、1回あたり8,000円〜1万円程度と幅があります。
定期的に歯のクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病の予防、口臭対策、見た目の改善など、さまざまなメリットを受けられます。健康な口腔環境を維持するためにも、適切な頻度で歯科医院を受診し、プロのケアを受けることが大切です。
歯のクリーニングを検討されている方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、地域密着型の歯科医院として、松山市の地域虫歯0を目指して患者様に常に向き合った治療を心がけています。予防歯科や矯正治療・小児矯正に力を入れながら、一般歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも対応しています。
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