子どもの歯ぐきが腫れているのは歯肉炎かも?種類と予防法
2026.02.14
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

子どもの歯ぐきが赤く腫れていたり、すぐに出血したりする場合、歯肉炎の可能性が考えられます。歯肉炎は口腔ケアが不十分なことが原因で引き起こされるケースが多いです。放っておくと、歯の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
この記事では、子どもの歯肉炎の種類と予防法について解説します。お子さまの歯ぐきの腫れが気になる方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。
歯肉炎とは?

歯肉炎(しにくえん)は、歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(歯垢)に含まれる細菌が原因で、歯ぐきに炎症が生じる状態です。歯ぐきがピンク色から赤く腫れ、歯磨きのときに出血することが多くなりますが、痛みがないことも多いため見過ごされやすいのが特徴です。
また、子どもは自分で症状をうまく説明できないこともあるため、保護者が口の中の変化に気づいてあげることが大切です。
歯肉炎は歯周病の初期段階にあたりますが、この段階で適切にケアすれば、健康な状態に戻すことが可能です。虫歯がなくても、歯肉炎になることは十分にあり得るため、日常的な口腔ケアが非常に重要です。
子どもの歯肉炎の種類と特徴

子どもの歯肉炎と一口に言っても、その種類や原因は成長段階や生活習慣によって異なります。ここでは、お子さまの歯肉炎の4つのタイプをご紹介します。
不潔性歯肉炎
不潔性歯肉炎とは、歯みがき不足により歯垢(プラーク)がたまって引き起こされる歯ぐきの炎症のことです。奥歯の周りや歯と歯の間など、磨き残しが生じやすい部位に細菌がたまりやすく、炎症を起こします。
主な症状として、歯ぐきの腫れや赤み、ブラッシング時の出血、口臭があげられ、放置すると炎症が広がるおそれがあります。特に、子どもは手先の器用さがまだ発達途中であるため、うまく歯を磨けずに歯垢がたまりやすい傾向があります。
萌出性歯肉炎
萌出性歯肉炎は、乳歯や永久歯が生えてくる途中で、歯ぐきに炎症が起こる一時的な症状です。まだ歯が完全に出ていない状態では、歯の周りに汚れがたまりやすく、炎症や腫れが生じやすくなります。
多くの場合、歯がしっかり生えそろえば自然におさまりますが、歯はすぐに生え終わるわけではないので、歯磨きが難しい状況が続くと炎症が長引くこともあります。特に、奥歯の生え始めの時期には注意が必要です。
思春期性歯肉炎
思春期に見られる思春期性歯肉炎は、小学校高学年から中学生にかけて発症しやすい歯肉炎で、ホルモンバランスの変化が大きな要因となります。特に、エストロゲンやテストステロンといった性ホルモンの分泌量が増える時期に、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。
この時期の歯ぐきは、ほんの少しの歯垢でも敏感に反応し、強く赤く腫れることがあります。歯磨き時に血が出る、歯ぐきがぶよぶよする、口臭が気になるといった症状が見られる場合には、このタイプの歯肉炎が疑われます。
特に女性に多く見られる傾向がありますが、男性でも思春期の体の変化により発症することがあります。この時期の歯肉炎は、本人の自覚が薄いまま進行するケースもあるため、保護者の方が適切にサポートし、早期対応を心がけることが大切です。
侵襲性歯周炎
侵襲性歯周炎は、10代後半から30代前半までの健康な若年層に発症する急速進行性の歯周病です。特徴としては、通常の歯肉炎よりも進行が早いことが挙げられます。
初期症状としては、歯磨き時の出血、口臭、歯茎の軽い腫れ・後退、歯の揺れや違和感が見られるものの、自覚症状は少なく、歯周ポケットが深いにもかかわらず炎症が目立たないケースが多いです。
歯肉炎の治療法

歯肉炎は、初期段階であれば簡単な治療と日常的なケアの見直しで改善が期待できます。子どもの歯ぐきに炎症が見られたときは、無理に自宅だけで対処しようとせず、一度歯科医院で状況を確認してもらうことが重要です。
歯科医院での治療
歯肉炎の治療では、まず歯ぐきの状態を詳しく調べるための検査が行われます。これには、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の深さの測定やレントゲン撮影が含まれます。こうした精密なチェックによって、炎症の程度や進行状況を正確に把握し、必要な治療内容を決めていきます。
治療の中心となるのが、プラークと歯石の除去です。歯科医院では、超音波スケーラーや手用スケーラーを使って歯石をしっかり取り除き、その後に歯の表面をなめらかに整える処置も行われます。こうした基本的なケアによって、炎症の原因を取り除き、歯ぐきの回復を促します。
さらに、正しい歯磨きの方法も丁寧に指導されるため、ご家庭でのケアの質も向上します。初期の歯肉炎であれば、こうした処置に加えて毎日のケアを続けることで、健康な状態に戻せるでしょう。
自宅でのケア
歯科医院での治療とあわせて、自宅でも丁寧なケアを心がけることが大切です。歯肉炎の改善や再発予防には、毎日の歯みがきが欠かせません。
柔らかめの歯ブラシを使い、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて、やさしく小刻みに動かしながら1本ずつ磨いていきます。鏡を見ながら、上の歯・下の歯・奥歯・裏側まで丁寧に磨きましょう。
歯ブラシだけでは落としきれない歯間の汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシも活用すると効果的です。歯磨きは1日3回、できれば毎食後と就寝前に行いましょう。
また、食後やおやつのあとには水や低刺激の洗口液でうがいをして、口内を清潔に保つことも大切です。
子どもが歯肉炎になるのを予防する方法

子どもの歯肉炎は、日々の正しいケアと生活習慣によって防ぐことが可能です。以下では、歯肉炎を未然に防ぐために家庭でできる具体的な取り組みについて解説します。
正しい歯磨きを習慣づける
歯肉炎の予防に欠かせないのは、正しく歯を磨く習慣を身につけることです。毎食後に歯を磨くというルールを作り、小さいうちから日常の一部として歯磨きを取り入れることが大切です。また、磨く順番を決めておくことで磨き残しを減らしやすくなります。
子どもが自分で歯磨きをできる年齢になっても、夜だけでも仕上げ磨きを続けることが理想です。特に、6歳臼歯が生え始める時期から虫歯のリスクが高まるため、注意してあげましょう。
歯磨きに対して前向きな気持ちを持てるよう、ゲーム感覚で取り組んだり、歯磨きの動画を見ながら一緒に練習したりするのも効果的です。
定期的に歯科検診を受ける
子どもの歯ぐきの健康を守るためには、定期的な歯科検診を受けることも非常に有効です。一般的に3〜4か月に1回の頻度で検診を受けることで、歯ぐきの状態を継続的に確認でき、歯肉炎や虫歯などの早期発見・早期治療につながります。
歯科医院では、歯のクリーニングや歯磨き指導も行われるため、家庭でのケアの質も向上させられるでしょう。
食生活の見直し
子どもの歯肉炎を予防するためには、食生活を見直すことも欠かせません。糖分過多の間食やジュースを控え、だらだら食べを避けることが重要です。間食の回数は1日1〜2回程度に抑えることで、口の中が常に酸性状態になるのを防ぐことができます。
さらに、カルシウム(牛乳・チーズ・小魚・豆腐)、ビタミンD(鮭・きのこ類)、ビタミンC(パプリカ・ブロッコリー)を日々の食事に取り入れることが、歯ぐきの健康を維持する助けになります。食物繊維が豊富な根菜やきのこ、海藻類を積極的に取り入れ、よく噛む習慣を身につけることで、唾液の分泌が促され、プラークの蓄積を防げます。
まとめ

子どもの歯肉炎は、正しい歯磨きや食生活、そして定期的な歯科検診によって防ぐことができます。小さなうちから、歯ぐきの健康を守る習慣を身につけましょう。少しの注意とケアが、将来の健康な歯を守る大きな一歩となります。
お子さまの健やかな笑顔のために、今できることを始めてみてはいかがでしょうか。
お子さまの歯肉炎にお悩みの方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、地域密着型の歯科医院として、松山市の地域虫歯0を目指して患者様に常に向き合った治療を心がけています。予防歯科や矯正治療・小児矯正に力を入れながら、一般歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも対応しています。
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