インビザラインではどれくらいの期間がかかる?治療期間を解説
2025.12.27
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

インビザラインは、目立ちにくく、取り外しができる装置を使用することから人気を集めています。
しかし、治療を始めるにあたって気になるのが「どれくらいの期間で終わるのか?」という点です。実際には歯並びの状態や日々の過ごし方によって、治療の期間は大きく変わってきます。
今回は、インビザライン治療の一般的な期間の目安や、治療が予定より長引く原因、計画通りに進めるためのポイントについて詳しく解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは

インビザラインは、透明なプラスチック製のマウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくく、取り外しが可能であるため、食事や歯みがきの際にも不便が少ないのが特徴です。
治療は、最初に歯型をスキャンし、3Dシミュレーションによって治療のゴールまでのステップが計画され、それに基づいて複数のマウスピースが作製されます。患者さんは1〜2週間ごとにマウスピースを交換しながら、徐々に歯を理想の位置へと動かしていきます。
インビザラインは軽度から中等度の不正咬合に特に有効であり、痛みも少ないことから、幅広い年代の方に支持されています。
ただし、矯正を成功させるには自己管理が求められるため、治療に対する理解と協力が必要不可欠です。
インビザラインの治療期間の目安

インビザラインの治療期間は、歯並びの状態や動かす歯の本数、噛み合わせのズレの程度などによって大きく異なります。一般的には1年から3年程度が目安とされており、軽度な症例であれば半年から1年ほどで終了することもあります。
一方で、歯のガタつきが強い場合や上下の噛み合わせに大きなズレがある場合は、2年以上の期間を要するケースもあります。
治療は、歯の動きに合わせて作られた透明なマウスピースを、1〜2週間ごとに新しいものに交換しながら進めていきます。マウスピースを段階的に取り替えることで、少しずつ歯が動き、理想的な位置へと導かれていきます。
治療期間は一人ひとりの歯並びや目標に応じて異なるため、まずは歯科医院で精密検査を受け、歯科医師に確認することが大切です。
インビザラインの治療期間が延びるケース

ここでは、インビザラインの治療が予定よりも長くかかる主なケースについてご紹介します。
マウスピースの装着時間が不足している
インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。この時間を下回ると、歯が計画通りに動かず、次のステップに進むのが難しくなる場合があります。食事や歯みがきのあとに装着を忘れるなど、日々の小さな積み重ねが治療の遅れにつながります。
インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能ですが、自己管理が必要です。装着時間を守る意識を常に持つことで、計画通りに治療を進めることができるでしょう。
マウスピースを正しく装着できていない
マウスピースを正しく装着できていないと、歯にかかる力がうまく伝わらず、計画通りに歯が動かなくなることがあります。特に新しいマウスピースに替えた直後は、装着が不十分になりやすいため注意が必要です。
マウスピースを装着するときにチューイーというシリコン製の器具を噛むことで密着度が高まり、矯正の精度も安定します。
マウスピースを破損・紛失した
マウスピースはやわらかい素材で作られており、無理な力が加わると破損することがあります。また、取り外した際にティッシュで包んで置いておくと、気づかないうちに捨ててしまうケースもあるでしょう。
破損や紛失が起こると、治療を進めることができず、結果として治療期間が延びる可能性があります。
虫歯や歯周病になった
インビザライン矯正中は、マウスピースを長い時間つけているため、唾液の作用が得られず、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
こうしたトラブルがあると、まずはその治療を優先する必要があり、矯正治療を一時的に中断することになります。これによって、治療期間が長引く可能性があるのです。
口周りの癖がある
舌で歯を押す、頬杖をつく、口呼吸をするなどの癖は、歯の動きに影響を与える場合があります。歯に外から余計な力が加わると、計画通りに動かなくなり、治療が長引く要因となります。
インビザライン矯正を計画どおりに進めるためには

ここでは、インビザライン矯正を計画どおりに進めるためのポイントについて解説します。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピースは、1日20〜22時間つけることが基本です。食事や歯みがき以外の時間は、なるべく外さずに使い続けることが大切です。つけ忘れが続くと歯が動かなくなり、治療が長引く原因になります。マウスピースの装着を毎日の習慣として定着させることが大切です。
適切な方法でマウスピースを装着する
マウスピースは、歯にしっかり合った状態で使うことが大切です。浮いていたり、正しくはまっていなかったりすると、歯に力がうまく伝わらず、思うように動かなくなります。
マウスピースを装着するときは、チューイーというシリコンでできた補助具を使うことで、歯列にフィットさせることができます。
マウスピースを適切に管理する
マウスピースは精密な医療用の器具です。熱に弱く、強い力が加わると変形や破損の原因になります。外したときは、ティッシュなどに包まず、必ず専用のケースに入れて保管しましょう。
また、毎日きちんと洗って清潔に保つことも大切です。不衛生な状態が続くと、口内環境に悪影響を及ぼすことがあります。正しく取り扱い、丁寧に管理することで、安心して治療を続けることができます。
虫歯や歯周病を予防する
インビザライン矯正中は、マウスピースを長時間つけるため、口の中が不衛生になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。虫歯や歯周病になると、矯正の前に治療が必要となり、スケジュールに影響が出る可能性があります。
矯正中に虫歯や歯周病になるのを防ぐためには、毎日の歯みがきをていねいに行うことが大切です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスやマウスウォッシュを取り入れるとより効果的です。さらに、歯科医院で定期検診を受けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
口周りの癖を改善する
舌で歯を押す、頬杖をつく、口呼吸をするなどの癖があると、歯に余計な力が加わり、矯正の妨げになります。こうした癖は無意識のうちに繰り返していることが多く、自分では気づきにくいものです。
歯並びに影響を与えないようにするには、日常の行動を見直すことが大切です。気になる癖がある場合は、歯科医師に相談しながら、少しずつ改善を目指していきましょう。
通院を怠らない
インビザライン矯正中は、定期的に歯科医院で経過を確認してもらうことが大切です。マウスピースの交換タイミングや歯の動きに問題がないかを確認し、必要に応じて調整を行います。
通院を忘れたり間隔が空いたりすると、計画通りに治療が進まなくなることもあります。スムーズに矯正を進めるためには、予約した日に通院し、気になることがあれば早めに相談することが大切です。
まとめ

インビザラインは、見た目を気にせず矯正ができる方法として、多くの方に支持されています。治療にかかる期間は個人差がありますが、おおよそ1〜3年が目安です。
計画通りに治療を進めるためには、マウスピースを正しく使い、装着時間を守ることがとても大切です。また、虫歯や歯周病の予防、生活習慣の見直し、定期的な通院も治療の成功につながります。
日々の積み重ねが、理想の歯並びへと近づく第一歩です。自分のペースで、前向きに取り組んでいきましょう。
インビザラインを検討されている方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、地域密着型の歯科医院として、松山市の地域虫歯0を目指して患者様に常に向き合った治療を心がけています。予防歯科や矯正治療・小児矯正に力を入れながら、一般歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも対応しています。
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