矯正治療中に痛みが出るのはどうして?痛みのタイミングと対処法も
2026.01.10
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。

矯正治療を受けようと検討している方や、すでに治療を受けている方のなかには「矯正治療には痛みがあるのではないか」と不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。「矯正治療中に痛みが出るのはどうして?」「どんなときに痛みを感じるの?」など、疑問をおもちの方もいるでしょう。
この記事では、矯正治療中に痛みが出る原因や、痛みが出るタイミング、痛みを和らげる方法などについて解説します。
矯正治療中に痛みが出るのはどうして?

矯正治療中に痛みが出る最大の原因は、歯に力をかけて動かすためです。矯正治療は、歯に持続的に力を加えることで徐々に理想的な位置へと動かしていく治療法です。このとき、歯の周囲にある骨や歯茎、歯根膜といった組織が影響を受け、軽い痛みや違和感を覚えることがあるのです。
この反応は自然な現象であり、治療中の過程ではある程度起こる可能性があります。特に、装置を調整した直後や、新しい装置に交換した直後に、痛みが出やすい傾向にあります。
別の原因として考えられるのが、装置による粘膜への物理的刺激です。ワイヤー矯正の場合、ワイヤーやブラケットが頬の内側や舌に触れて擦れることで、痛みが生じるケースもあります。マウスピース矯正の場合は、マウスピースの縁が歯茎などに刺さると、鋭い痛みを感じるでしょう。
最初は違和感として受け止められる程度でも、擦れて炎症を起こしたり口内炎に発展したりするケースもあります。
矯正治療中に痛みが出る主なタイミング

以下に、矯正治療中に痛みが出やすい主なタイミングを紹介します。
矯正装置を初めてつけたとき
矯正治療をはじめて装置をつけた直後は、歯や歯茎がまだ装置の装着に慣れていないため痛みがでやすいです。この痛みは、歯に矯正力がしっかり伝わっている証拠とも言えます。数日から1週間程度で痛みはおさまってくることが多いので、我慢できないほど強い痛みでない場合は様子を見て問題ないでしょう。
痛みが強い場合や、日に日に悪化する場合などは、問題が起こっている可能性があるので歯科医院に相談するようにしてください。
ワイヤーの調整後
ワイヤー矯正の場合、1ヶ月に一度の頻度で受診してワイヤーの調整を行います。適切な方向・強さで矯正力をかけ続けるために必要なことですが、装置の調整を行うと歯周組織に新たな圧力が加わるため、痛みが生じやすいです。
特に、調整直後の数日間は、歯に圧力がかかるような違和感や鈍い痛みが続くケースが多いです。ワイヤーの種類や力のかけ方によっても痛みの程度は異なりますが、調整後に慣れるまでに数日〜1週間程度の期間が必要になるのが一般的でしょう。
この痛みも、歯が新しい位置へと移動していく過程で生じるものであり、自然な反応の一つといえますので、過度に心配する必要はありません。
マウスピースの交換後
マウスピース矯正では、数週間ごとに形が異なる装置に交換しながら歯を動かします。実際の歯並びとマウスピースのわずかなズレを利用して力をかけ、マウスピースの歯列に合わせて歯を動かしていき、最終的に整った歯並びを目指します。
新しいマウスピースに変えた直後は、実際の歯並びとマウスピースのズレが大きい時期といえます。このため、違和感や痛みが出やすいでしょう。
特に交換直後の2〜3日は痛みを感じやすいとされていますが、1週間ほどで落ち着く方がほとんどです。
装置によって口内に傷ができているとき
装置の一部が破損していたり外れていたりすると、粘膜に触れやすくなります。この影響で口内に傷ができると、痛みを感じる方が多いです。特に、ワイヤー矯正の装置が粘膜に触れて痛みが発生することが多いでしょう。
矯正治療中に痛みが出るときの対処法

痛みが出たときには、無理に我慢するのではなく、適切に対処することが大切です。痛みを我慢し続けて悪化すると、矯正治療を中断しなければならなくなるかもしれません。矯正治療を続けられたとしても、痛みによってモチベーションが低下することも考えられます。
ここでは、痛みが出たときにできる対処法を紹介します。
鎮痛薬を活用する
痛みが強い場合には、鎮痛薬の服用が有効です。可能であれば歯科医院で処方してもらったものを使用しましょう。
市販薬でも問題ありませんが、歯の移動を遅らせる可能性がある成分が含まれていることがあります。常用しなければ大きな問題になることはありませんが、歯科医師に相談してから服用すると良いでしょう。
食事内容を見直す
治療開始から数日は、硬い食材を避けて柔らかい食事を摂るようにしましょう。お粥やスープ、煮込みうどんなど、咀嚼時に歯周組織に負担をかけないメニューを選ぶことが、痛みの悪化を防ぎます。無理に硬いものを食べようとすると、痛みが長引くだけでなく、装置にダメージを与える恐れもあるでしょう。
お肉を食べるときは小さく切ってから口に入れるなどの工夫も有効です。また、食後は必ず丁寧にブラッシングを行い、装置の周りに食べかすが残らないよう心がけましょう。
口腔ケアを丁寧に行う
矯正装置があると磨き残しが増えやすく、炎症や感染のリスクが高まります。歯ぐきが腫れていると、装置によって刺激が加わっただけでも痛みを感じやすくなります。
やわらかい歯ブラシを使い、ブラケットやワイヤーの周囲、歯と歯ぐきの境目まで丁寧に清掃すると、口内を清潔に保てます。歯間ブラシやデンタルフロスも併用して、プラークをしっかり除去すれば、口腔トラブルを予防できるでしょう。
口腔トラブルによる痛みを予防することにもつながるので、矯正治療中も口腔ケアは丁寧に行うようにしてください。
冷やす
矯正治療中の痛みが出たときには、痛みが出ている部分を冷やしましょう。保冷剤や氷をタオルで包んで頬に当て、患部を冷やすと効果的です。
ただし、長時間続けていると血行が悪くなり、逆に痛みを悪化させる可能性があります。冷やす際は10〜15分程度を目安に行いましょう。
歯科医院に相談する
矯正治療中の痛みは、多くの場合は自然に治まります。しかし、「いつまで経っても痛みが引かない」「装置を付けていられないほど痛い」といった場合には、放置せずに歯科医院へ相談することが大切です。装置の変形・破損、虫歯・歯周病の発症など、何らかのトラブルが起きている可能性もあるためです。
具体的には、以下のようなケースでは歯科医院へ相談するようにしましょう。
- 装置の突起が舌や粘膜に当たって痛い
- ワイヤーが外れている、または緩んでいる
- 痛み止めを服用しても痛みが続く
痛みを我慢しながら治療を続けると、さらに症状が悪化してしまう可能性もあります。特に、歯にかける矯正力が強すぎる場合は、死肉退縮のリスクもあるため、強い痛みが続く場合は歯科医師に相談してください。
まとめ

矯正治療中の痛みは、歯や歯ぐきが装置に慣れていない治療を始めたばかりの時期や、ワイヤーの調整直後、マウスピースの交換後に起こりやすいです。原因は、装置による物理的刺激や歯の移動に伴う生理的な反応で、通常は数日〜1週間程度で治まります。
痛みがある時は、鎮痛薬の服用や柔らかい食事などで対処しましょう。軽い痛みであれば、数日で自然に落ち着く場合がほとんどです。
ただし、「いつまで経っても痛みが引かない」「痛み止めを服用しても痛みが続く」といった場合には、何らかのトラブルが生じている可能性があるため、早めに歯科医院へ相談するようにしましょう。
矯正治療を検討されている方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、地域密着型の歯科医院として、松山市の地域虫歯0を目指して患者様に常に向き合った治療を心がけています。予防歯科や矯正治療・小児矯正に力を入れながら、一般歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも対応しています。
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