歯医者の定期検診が重要な理由とは?費用やメリットについても解説
2025.10.04
こんにちは。松山市小栗の歯医者「小栗歯科」です。
歯が痛くなったときや違和感を覚えたときだけ歯医者に行く、という方は少なくありません。
しかし、歯科の病気は自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも多いのが現実です。そこで大切なのが、歯医者での定期検診です。
定期検診では虫歯や歯周病の早期発見はもちろん、予防のためのケアや生活習慣の改善に関するアドバイスも受けられます。自分では磨き残しやすい部分のチェックもしてもらえるため、口腔内を健康に保つためには欠かせない存在といえるでしょう。
今回は、なぜ定期検診が必要なのか、具体的にどんなことをチェックするのか解説します。
なぜ歯医者での定期検診が重要なの?
虫歯や歯周病は初期段階ではほとんど症状がないため、自分では気づかないうちに進行していることが少なくありません。病気が進行してから気づいた場合、強い痛みを伴うだけでなく、治療が複雑になったり、治療期間や費用の負担が増えたりすることもあります。
歯医者で定期検診を受けることで、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを早めに発見して対処でき、悪化を防ぐことができます。その結果、患者さんの身体的・経済的な負担を大きく減らすことができるのです。
定期検診で何をチェックするのか?
定期検診時には、次のような内容をチェックしています。
虫歯や歯周病の有無
歯の表面や歯と歯の間、歯の根元などを細かく確認し、虫歯ができていないかチェックします。虫歯で歯に穴があくと自然に治癒することはなく、どんどん歯質が損なわれていくため早期発見が重要です。
さらに、過去に治療した詰め物や被せ物が劣化していないか、浮きや破損がないかも確認します。詰め物・被せ物と天然の歯との間に隙間が生じると、そこから細菌が入り込み、虫歯が再発する原因になるためです。
定期的に検診を受けることで、こうした状態をいち早く把握し、必要に応じて再治療の判断ができます。
また、歯茎の腫れ、出血、歯周ポケット(歯と歯茎の境目にある溝)の深さなどを調べ、歯周病の進行度を評価します。歯周病は歯茎の腫れや出血が主な症状ですが、放置すると歯を支える組織が破壊され、歯がぐらついたり抜けたりする病気です。
これらの病気の兆候がないか定期的にチェックすることで、予防に繋がります。
歯垢や歯石の付着状況の確認
歯垢や歯石の量を確認し、必要に応じてクリーニングを行います。
歯垢は虫歯菌や歯周病菌などお口の中のさまざまな細菌が塊になったもので、歯石は歯垢が唾液の成分と結合して固まったものです。歯垢は歯を磨くことで除去できますが、歯石になると歯ブラシでは取り除くことができません。
これらは放置すると歯周病の原因となるため、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。
噛み合わせのチェック
噛み合わせが悪いと、顎の関節や筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こり、顎関節症などの体調不良を引き起こすことがあります。
また、噛み合わせのずれは歯そのものにも影響を与え、磨耗や割れなどが生じやすくなります。検診時には患者さんの顎の動きや歯の接触の状態を確認し、必要に応じて矯正治療を提案することもあります。
口腔粘膜のチェック
定期検診では、口腔がんなどの重大な病気がないかも確認します。歯茎や舌、頬の内側などの粘膜に、できものや炎症などの異常がないかを丁寧にチェックすることで、早期発見・早期治療につながります。
歯医者で定期検診を受けるメリット
定期的に検診を受けることには、以下のようなメリットがあります。
治療費の負担が減らせる
お口の病気も体の病気と同様に症状が進行すればするほど、治療は複雑になり費用負担も大きくなります。検診で小さなトラブルのうちに発見し、治療を始めることができれば、簡単な治療で済むことが多く、費用も抑えられます。
これは、長期的に見ると家計への負担を軽くすることにつながります。
健康なお口の環境が維持できる
歯科医院で行う専用器具を使ったクリーニングは、歯ブラシでは落としにくい汚れや着色を効果的に除去できます。その結果、口臭の予防や見た目の清潔感の維持につながり、口腔内の快適さを長く保つことができます。
生活習慣の見直しにつながる
検診では、歯ブラシの持ち方や当て方、デンタルフロスの使い方、自分に合った歯間ブラシの選び方など、セルフケアの基本を丁寧に指導してもらえます。普段何気なく行っているケアも、専門的なアドバイスを受けることで、より効果的に行えるようになります。
さらに、糖分や飲料の摂り方、栄養のバランス、間食の摂り方など、具体的な食生活や生活習慣についての指導も行われます。これらのアドバイスは、虫歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康維持にも役立ちます。
不安や痛みを減らせる
歯科医院に苦手意識のある方にとっても、定期的に通うことで雰囲気や流れに慣れ、診察への抵抗感が和らぐことがあります。また、痛みが出る前に処置できれば、治療時の負担も少なく済みます。
こうした積み重ねが歯科医院への安心感を育て、結果として健康意識の向上にもつながります。
歯医者で定期検診を受けるときの注意点
利点の多い歯医者での定期検診ですが、次のような注意点もあります。
費用がかかる
定期検診では、小さな問題を早めに見つけて対処できる利点がありますが、その反面、通院のたびに診察料が必要になります。受診の間隔は人によって異なり、お口の状態や生活習慣によって変わりますが、目安としては3〜6か月ごとに受けるケースが多いです。
何度も通うことで費用が積み重なり、経済的な負担を感じる方も少なくありません。
通院の手間と時間の確保が必要
仕事や家事でスケジュールが埋まっていると、歯医者の定期検診に時間を確保することが難しいと感じる方は多いでしょう。施術自体は短時間でも、予約の調整や移動時間を含めると、全体として手間がかかると感じることがあります。
痛みや不快感が生じる場合がある
歯科医院に対して「怖い」「緊張する」といった感情を持つ方も少なくありません。過去の治療経験や音・においなどの環境要因が、通院への心理的ハードルになることがあります。
治療内容によっては痛みや不快感を伴うことがあるため、施術に対して不安を感じることもあるでしょう。
定期検診にかかる費用
定期検診の費用は、保険適用の対象となることが多く、自己負担は少なく済むケースが多いです。
ただし、審美目的で行うクリーニングには保険が適用されず、自費診療となるため、費用が高くなる点には注意が必要です。保険診療の範囲で行われる定期検診の費用は1回あたりおよそ2,000円〜3,000円程度が目安です。
定期検診を受けるべき頻度は個人の口腔状態によって異なりますが、長期的に見れば大きな治療を避けられるため、結果的に医療費の節約につながることもあります。
歯医者での定期検診の流れ
初めての方でも安心して受けられるよう、一般的な検診の流れをご紹介します。
受付・問診
受付で保険証を提示し、問診票を記入します。現在の症状や気になる点、過去の治療歴などを記入することで、診察がスムーズに進みます。
口腔内検査の実施
歯の汚れ、歯茎の腫れ、出血の有無などをチェックします。また、虫歯や歯周病の進行度を調べるために、レントゲン撮影や歯周ポケットの測定などを行うこともあります。
歯のクリーニング
口腔内検査のあとには、歯垢や歯石の除去が行われます。超音波スケーラーや手用スケーラーといった専用の器具を使い分けながら、歯の表面を清潔に整えます。これにより、虫歯や歯周病だけでなく、口臭の予防にもつながります。
歯の表面が滑らかになることで、汚れの再付着も防げます。
結果の説明とアドバイス
検診結果をもとに、現在の口腔状態や必要な治療、今後のケア方法について説明があります。ブラッシングの仕方や歯間ブラシ・デンタルフロスの使い方、食生活や生活習慣の改善点について具体的な指導を受けることが多いです。
まとめ
お口の健康を保つためには、定期的に検診を受けることが欠かせません。
虫歯や歯周病などの異常を早期に発見し、適切な処置を受けることで、重症化を防ぐことができます。さらに、専門的なクリーニングを受けることで口臭や不快感の改善も期待でき、快適な口腔環境を維持できます。
通院には一定の手間や費用がかかりますが、健康な歯や歯茎を保つことに加え、将来的な治療費の軽減や問題なく過ごせる安心感にもつながります。
検診を生活習慣の一部として取り入れ、歯とお口の健康を長く守っていきましょう。
お口の健康を守りたいとお考えの方は、松山市小栗の歯医者「小栗歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、地域密着型の歯科医院として、松山市の地域虫歯0を目指して患者様に常に向き合った治療を心がけています。予防歯科や矯正治療・小児矯正に力を入れながら、一般歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも対応しています。
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